< 編集前記 >
こんにちは、みなさん!
みなさんの待ちに待った新聞がついにでました。それにしてもなんて奇妙な新聞なんでしょうか。僕のここまでの文を読むまでもなく、みなさんは、そう思われたに違いありません。
じつは、こんなへんてこな新聞が、できるまでには、いろいろなことが、あったのです。
まず第一に、いかにしたら、みなさんに読んでいただけるか。いかにしたら、紙飛行機にならずに、新聞本来の目的を果たせるか。
我々自身、もと紙飛行機を作ったのですから、これは、難題でした。
我々は、まず一枚でもいいから、めくってみてくれるように——こう考えたのです。
そうして、ここまで読んだところをみると、あなたに対して成功したようですね。
第二番目の苦労は、原こうが集められなかったことです。なにぶんにも先生方は、いそがしいらしく、なかなか書いて下さらなかったので、大きな、いた手となりました。
それでも、小山先生が、今年は、ハッスルして四枚も書いて下さいました。これは、次の四ページにのせますから、お読み下さい。
最後は、図書室に対して、あるいは、読書というものに対して、この新聞を通じて、興味を持つように、宣伝できないかということです。
みなさんもご承知のように本校の図書室は、他の公共の図書館や、かつての栄えた時期に比べると、人数が、著しく少ないのです。
このことについて、先に述べた「宣伝」の意味も含めて、少しいわせていただきます。
さて全校生徒のみなさん。みなさんは少なくとも一年近くこの学校にいますから、この学校に図書室があることを知らない人は、ないでしょう。すると、みなさんは、宝の持ちぐされをしていることになりますね。貸し出しカードは、いりません。図書室に置いてあります。ただ手ぶらでけっこうですから、いらして下さい。図書室には、中学一年程度のものから、社会人になって読む本まで、多種多様です。自分の読書力にあった本を探して下さい。ひょっとすると、一生涯の思い出になる本を見つけるかもしれません。あるいは、一冊の本が、あなたの命を救うかもしれません。そこまでいかなくとも、あなたしだいで、恋のロマンスや、美しいおとぎ話、教室で習えない科学の知識——必要ならば、学習の参考書として、本を借りることもできます。
百科事典や、国語辞典、英和辞典や和英辞典は、休み時間に予習・復習・宿題をやる人にとって、重要な道具となるでしょう。
みなさんは、宝の持ちぐされをしています。
他の図書館では、どう逆立ちしても、二週間に二冊なのが、ここで二週間三冊借りられるというのにです。
なお、二年生からとったアンケートをもとにして、「木本じょうのリポート」を第六面(六ページ)にのせました。ご参考に。
— 二・D島本 —